好転反応とは?
慢性疾患が自然治癒力によって健康を取り戻す過程で、身体に現れる病的な症状(身体の反応)を好転反応と言います。
次のような反応となって現れます。
1.弛緩反応(怠い、眠いなどの倦怠感)
2.過敏反応(便秘、下痢、発汗、腫れ、痛みなど)
3.排泄反応(湿疹、かゆみ、目脂、吹出物、大量の便など)
4.回復反応(胃痛、腹痛、吐き気、発熱、動悸など)
なぜ、起きるのでしょうか?
1.悪かった細胞が活性化することによって、細胞機能が促進され活動を始めたために一時的に器官臓器のアンバランスから引き起こる反応
2.冬眠状態にあった全ての機能や知覚が覚醒し、急性症かと思われる過敏な変化が起こり、治り易い急性症の状態まで回復
3.体内の老廃物・有害物質・悪いもの(毒素)が尿や便になったり、あるいは皮膚に現れ出る状態
4.細胞の強化・再生で悪い部分が改善される時にその解毒作用で悪い部分が血液に混じり体内を流れるなどの理由
好転反応は、慢性病によって鈍っていた細胞が、正常化に向けて活性化する過程で起こる体の変化ですから正常化した時には反応は終わり、健康を取り戻すことができます。
漢方では「めんけん反応」と言い、薬の効き目は「めんけん現象」があって初めて確認できるとされています。
また、好転反応は還元反応とも言われています。
病気の状態は身体が毒素などで酸化しています。身体の細胞が活性化するというのが還元です。
酸化した老廃物をどんどん体外に排泄する作用が起こりますので、その過程で一時的に病的症状が出ることがあります。
好転反応は、科学薬の副作用とは全く異なります。
例えば、抗生物質を飲むと胃を悪くしますが、健康な所を悪くするような影響があるものが科学薬の副作用です。
これに対し、好転反応は身体の元々悪い所が一時的に更に悪くなるような現れ方をします。
高血圧の人の血圧が一時的に更に上がったり、糖尿病の人の血糖値が一時的に更に上がったりします。
アトピー性皮膚炎なども一時的にひどくなることもあります。この症状が克服できると段々と健康になります。
好転反応は人によって千差万別です。何度か繰り返すことがあります。そんな時は初め強く出ますが、繰り返す内に徐々に反応は弱くなっていく傾向があります。
このように、起こった症状が本当の病気なのか好転反応なのかの見分けは易しくありませんが、優れた信頼の置ける健康法を取り入れた場合に起こった場合は好転反応と見なしてよいでしょう。
好転反応が辛い場合は取り入れている健康法の回数を減らすか、または受ける時間を減らすなどして身体を慣らしながら徐々に回数や時間を増やしていってください。
そして、身体を休め生活のテンポを緩めることで乗り切ることができます。身体が改善に向かって変化していることを、やがて実感できるはずです。
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