トリックアートから学ぶ人間関係の悩み解決・改善法
癒やしサロンに来店される方を見てみると、単に肉体的な疲労があるだけではなく、精神的なストレスが原因で心身共にあっぷあっぷの状態になっている方が沢山いらっしゃいます。
勿論、「身体をケアして少しでも楽になりたい」という思いで来店される訳ですが、流石に2時間くらいマッサージを受ければ、身体は確かに緩みますが、頭(頭皮)中々簡単には緩みません。
頭(頭皮)が固い状態は、自律神経のバランスは乱れ、交感神経が優位になり、アクセルふみっぱなしの興奮状態だと言えます。
身体は寝ても脳は休むことはできずに、疲れが取れない最悪の状態が続いてしまいます。
内臓は自律神経でコントロールされており、消化器系は副交感神経が優位になった時に初めて活発に動き出します。
ですから、悩みを抱えた人、疲れが溜まっている人、鬱の人、慢性的疾患を抱えた人たちの共通点はというと、頭(頭皮)が異常に硬くて、お腹(特にお臍周り)が冷たく固くなっています。
そんな重症のお客様の中には、人間関係の悩みを打ち明けてくださる方もいます。
そんな方だけに、こっそり教えてきたとっておきの〝人間関係の悩み〟解決・改善法があります。
私が20歳前半の時期に、実践し効果を体感した間違いのない方法です。今、振り返ると「置換法」の応用版だったと言えそうです。
私が経験した話も一緒にご紹介しながら、方法を公開致しますので、最後までお付き合いください。
トリックアートなどから学べること
私たち人間の脳の構造上、『物(事)をありのままに見れない』ことは、知られています。
まずは、次の目の錯覚(錯視)、だまし絵、隠し絵、トリックアートをご覧ください。
この豹の絵の何が錯覚かトリックか分かりますか? (ヒントは、絵の中に何かが隠れています!)
答えを探してみてください。 答えはこのページの最後に掲載しておきます(^。^)
物事をありのままに見る
さて、仏教では『如実知見』という言葉があるように、『物(事)をありのままに見る』ことが、とても大切なことだとされています。
しかし、私たち人間には物(事)を知覚するという最初のプロセスの段階で、既にありのままでないことは、上図の例からも分かりました。 (※答えを見い出せていないのが、その証拠だと言えます。)
更に、見る人の置かれた環境や心理的条件によっても見え方は大分変わることがわかっています。心理学的には投影と言われています。
私たち人間は主観の世界をそれぞれが生きています。何らかの色眼鏡をつけて世界を見ています。
「人生がつまらない」「生きていても楽しくない」というように人生が無味乾燥に感じるなら自分の中の常識を疑ってみてください。
貴女の心の『あり方』次第で見える景色は変わります。
それはまるで、色眼鏡を外して世界を見るようなもので、今まで見てきたものとは全く違って見えてきます。 モノクロの世界からフルカラーの輝きに満ちた彩りのある生き生きした世界です。
複雑な人間関係で悩んでいる人も同じです。自分に非がないのに苦しんでいる自分がいたりします。
他人のせいで自分の心が痛いなんて馬鹿げていると思いませんか?この場合も心のあり方を変えることで相手を変える方法があります。
私が知らずに実践した「置換法」の応用
大学を卒業して会社勤めをしていた時の話です。会社の先輩と一緒に飲みに行った時です。
この先輩は酒癖の悪い人だから、一緒に飲みに行くのはよした方がいいという職場の同僚のアドバイスを聞かずに一緒に飲みに行った時のことです。
結果的に私は顔から血を流しながら、タクシーに乗って寮に帰ってきました。正直、怒りが収まりませんでした。四六時中、その先輩のことを考えて苦しんでいる自分の心がありました。
私はこの時、ふと思いました。この苦しい心のままで死んだらきっと地獄行きだろうな~と、今が正に生き地獄なのだからと。
相手のせいで自分が苦しんでいるのは馬鹿げていると思った私は何とか解決策を探しました。
その時思い出したのが、高校卒業時にもらった新約聖書でした。大学受験の時に夜中の12時15分からラジオで聖書の一句を紹介する番組を聞きながら受験勉強をしていたのですが、それを思い出しました。
そういえば、イエス・キリストという人は自分を竹のやりで刺す相手を許していたな~!こんな人間ばかりになれば、きっと世の中は平和になるはずだと感心した時のことを思い出しました。
そして、これだ!と思いました。これを実践すれば、きっとうまくいくと思った私は早速、憎い先輩のことを思いながら、その先輩が幸せになるように念を送りました。
繰り返し繰り返し、自分の心が平穏を取り戻すまでずっと繰り返しました。(これらの行為が実は置換法の応用でした。)
※補足:置換法とは
自分の心をグラスに例えた時に、マイナスの思いでいっぱいな状態を汚れた水が沢山入ったグラスだと表現すると、その汚れた水を捨てて新しくきれいな水を入れることは悩んでいる時に現実的には難しく、きれいな水を少しずつ流し込むことで、グラスの水を透明にしていく方法です。
するとあら不思議、数日後だったか翌日だったか忘れましたが、先輩が私に謝罪しにきました。そうして無事関係が修復しました。私の心は生き地獄から脱出できて清々しい天国のような感覚でした。
この時、悟りました。
- 「自分が変われば相手が変わる」
- 「相手が変われば世界が変わる」
- 「自分が変われば人生が変わる」
- 「人生が変われば未来が変わる」と。
これはかなり効果のあるノウハウだと思います。その後の観察で分かりましたが、このノウハウを実践すると2つのパターンで問題が解消したり改善したりします。
①相手が自分に対して態度を変える
②相手が自分の近くからいなくなる
これらは、自分が人生で与えられた課題を1つ越えたことを意味しています。自分が心の自由を得た結果だと言えます。
しかし、これを実践せずに会社を辞めたりしたら、次の職場でも人間関係で苦しむ可能性があります。逃げてばかりいても根本的な解決にはなりません。
自分が変わることで全てが変わるなら嬉しいと思いませんか?自分が変わるとは、心の持ち方を変えることです。
もしも、自分が変わらず、先入観や固定観念のままで暮らしていたら、「相手を歪め」「世界を歪め」「人生を歪め」「未来を歪め」て生きることになってしまいます。
黒やグレーの色眼鏡をつけたまま生きれば、本当に味気ない地獄の暮らしになってしまいます。
色眼鏡を外すことは自分を変えることです。つまり、自分の考えを変えることです。
①環境が変われば、意識が変わり
②意識が変われば、態度が変わり
③態度が変われば、言葉が変わり
④言葉が変われば、行動が変わり
⑤行動が変われば、習慣が変わり
⑥習慣が変われば、体質が変わり
⑦体質が変われば、波動が変わり
⑧波動が変われば、人格が変わり
⑨人格が変われば、運命が変わり
⑩運命が変われば、人生が変わります。
全ては自分を変えることで変えることができてしまいます。
これは東洋医学の気の哲学に通じますが、完全な癒しも自分を変えることで可能になると考えます。
これに対し、西洋医学では外界からの敵(ウィルスなど)によって病気になると考え、敵を殺す方法を選択します。
しかし、菌を殺せば耐性ができて更に強くなり、完全な癒しには中々結び付かなかったりします。
話がずれてしまいましたが、話を戻すと・・・
自分の色眼鏡を外して自分が変われば、相手が、世界が、人生が、未来が、変わりますので生きる活力が湧いてきます。
「人生捨てたものじゃない」と自然に思えるようになります。心の持ちようだけでこんなに違ってくるものです。いかに心をコントロールできるかが鍵です。
ここまでの話を聞いて、今までの価値観と異なるものを受け入れることは、容易ではないかもしれません。違和感や不快感を覚えるかもしれません。見慣れない風景に戸惑いを感じるかもしれません。
しかし、今までと同じままでは、人生も未来も切り開けません。つまらないのは自分だけです。損をするのも自分だけです。自分の心を変えることができるのも自分だけです。
他人にはできません。だから、貴女が自分の心を変える必要があります。そうすると全てが変わっていきます。
それを一度でも体験したら、「あ~何かが違うゾ!」「面白いかも!」「いくらでも楽しい人生を作り出せるぞ!」と思えるはずです。
別のステージで生きていくことができるようになります。芋虫から蝶になって、空に飛び立っていけるんです。
最初の飛行ですから勇気が必要です。でも大丈夫心配要りません。元々心は時空に縛られない自由な存在なのです。世界の反対側にも一瞬でいくことができるし、宇宙の彼方へも一瞬で飛んでいくこともできるものなのです。
それが貴女の心の持ちようで鳥かごの中の鳥のように枠に入いって暮らしては不自由でなりません。苦しくてなりません。
「投影」を逆手にとって見方を変える?
投影とは貴女の心の中にあるフィルターです。貴女の色眼鏡だと言ってもいいです。貴女の心の状態が見え方に影響する訳です。これを心の投影と表現します。
この心の投影は、「先入観」「固定観念」「思いこみ」「勝手な判断」だったりを基にした心の状態が映し出されます。顕在意識(思考)、潜在意識、無意識のそれぞれのレベルで起きてくる現象です。
そして、その究極の考え方が「貴女の目に見えるもの全ては投影である」というものです。
ですから、貴女の考え方を変えることで投影を利用して世界の見え方を変えることができるのです。
全ての原因は貴女にあります。だから、貴女自身の心の持ち方を変えることで、全ての結果は変わってくるのです。
それから、出会う人はすべて自分を成長させてくれるためのメッセンジャーという考え方もあります。
「自分の内面(部分)の拡大が相手に現れる」と言います。
例えば、短気な自分自身が嫌いだと思っていると、その短気の部分を強調した人が目の前に現れると異常にその人を嫌います。
これは自分が相手に投影している自分自身の「影」が見えてくるのです。相手に悪意はありません。
貴女の成長のために、本人も無意識の内に発する言葉や行動は全て貴女を成長させるために必要なことだと理解したらよいでしょう。
「先入観」「固定観念」「思いこみ」「勝手な判断」という色眼鏡を外して、ありのままに、物(事)を見つめることができたら、新しい世界が見えてくるはずです。
この記事へのコメントはありません。